ファミリア800&マツダR360クーペ

手前がファミリア800のバン、奥はR360クーペスタンダードである。
ファミリア800は東洋工業がパブリカの対抗馬として発売した車で、キャロル600のエンジンをストロークアップした800ccエンジンを搭載、パブリカよりも本格的な内容で大ヒットとなった。デザインは当時流行のフラットデッキを採用し、「ハチマキファミリア」のニックネームが付いた。バン発売後、すぐにワゴンが追加され、さらに4ドアセダン、2ドアセダン、トラック、クーペとバリエーションを大幅に拡大する。
R360クーペは東洋工業初の乗用車で、基本価格30万円という驚きの低価格でヒット商品となった。この価格は2年ローンで購入するということを前提に設定された、戦略的なものである。また、ATを当初からラインナップし、これをベースにした身体障害者仕様を特装車として用意していたのも特筆に価する。ノーマルのR360クーペは1966年で生産中止されたが、身体障害者仕様のみは1969年まで生産されている。